2019年3月18日、名古屋鉄道1000系1030番台の1031編成が名鉄築港線名電築港駅へ自走回送されました。廃車のためと思われます。
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今回回送された1031編成は名鉄1000系列の中でも特殊な仕様の車両であり機器類が7500系(いわゆる『パノラマカー』)由来の機器流用車となっています。純正1000系よりも電動機出力が小さい(1000系列本来の電動機単体出力が150kwなのに対し1030番台は75kw)一方で最高速度120キロを出すために6両全てが電動車で構成されています。

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1000系列は「パノラマsuper」の愛称をもち1988年の1000系1000番台デビューから「ミュースカイ」2000系がデビューするまで長らく名鉄を代表する車両として活躍、近年は1000番台を中心に車両のリニューアル改造や普通・急行列車向けの5000系(1000系特別車だけで組成された編成のうち一般車1200系との併結改造を施工されなかった車両の車体を3300系の車体に載せ替えた車両)への改造が行われています。
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今回廃車となる1031編成は1200系製造開始後の車体製造により1030系(特別車)とペアを組む一般車1230系とセットで製造、本家1000系よりも車体は若いものの実質機器流用による機器老朽化には勝てなかった。


今回1031編成が回送されたことにより1000系1030番台、原色1000系の基本編成がなくなり「パノラマsuper」の愛称を前面に掲げる車両が消えることになる。一方で登場時の面影を残す「最後の」パノラマsuperであることから、特に展望室部分をどうするのか気になるところである。

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