神戸市は3月29日、阪急電鉄との間で「北神急行北神線」の資産譲渡に関する基本的合意が成立したことを発表しました。
イメージ 1

北神急行北神線は1988年に神戸市北区から神戸市中心部へ至る神戸電鉄有馬線のバイパス路線として開通した路線であり路線のほとんどが六甲山地を縦断する「北神トンネル」となっています。北神トンネルの建設費用がかかりすぎたことが原因で全国的にも有名な高額路線であり現在の北神急行の運賃は360円(谷上駅~新神戸駅)となっています。実際、「カオストレイン」さんが作成している「鉄道ランキング 初乗り運賃が全国最安の鉄道はどこ!?」で紹介されている通り通常利用される鉄道会社の初乗り運賃としては最高額(これより高額の会社は観光列車しか走っていない路線)となっているため実質的な輸送シェアはより格安の路線バス(神戸市が建設した新神戸トンネルがほぼ平行して走っておりこのトンネルを路線バスが通っている)が優勢となっています。

※該当する動画を再生する場合は有線通信・Wi-Fi環境下で再生願います(動画はYouTubeで公開されています。)

今回の資産譲渡では神戸市が阪急電鉄から北神急行線の運営権など資産を198億円(税別)で買い取り、2020年10月1日までに北神線・山手線・西神線の一体運用を開始する見込みで谷上駅~三宮駅間の運賃が280円程度に引き下げられることになります。