JR西日本は5月10日、公式プレスリリースで大阪環状線・桜島線で運行されている201系(吹田総合車両所森ノ宮支所)の営業運転を終了すると発表した。これは森ノ宮支所向けに導入される323系が6月8日に導入を完了するためであり、6月7日の最終列車の運行終了をもって大阪環状線を周回する運用(O普通P普通、大和路快速、区間快速、直通快速、関空快速、紀州路快速)で使用される列車がすべて3ドア車両となる。
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大阪環状線の201系(画像のLB13編成は現在奈良支所のND622編成として活躍中)

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桜島線ラッピング車両として運行されている201系(画像はLB15編成)

これにより大阪環状線では今後ホームドア(3ドア車両用)の設置や行先別の乗車位置案内(大阪環状・桜島線普通環状・桜島方面行/大和路快速王寺方面行/関空・紀州路快速日根野方面行など)が加速していくこととなりそうです。


大阪環状線ではこれまで周回運用に使われる車両として通勤型・4ドアの72系、101系、103系、201系が活躍してきました。これらの車両は高度経済成長の時代の中で大量輸送を行える車両として重宝されてきましたが、関西国際空港の開業により関空快速が223系(近郊型・3ドア)で運行が開始されるといつしか大阪環状線は近郊型電車(主に大和路快速として使用される221系と関空・紀州路快速として使用される223・225系)の運行本数が大幅に増加、2013年に打ち出された「大阪環状線改造プロジェクト」でも車両のドア数についても検討された結果3ドア車両である323系(近郊型電車と設計を合わせることにより通常型のホームドアが設置可能となる)に置き換えられる結果となった。

画像:オレンジ201系は天王寺駅(2018年3月)、USJ仕様201系は安治川口駅(2018年12月)にて