2020年3月ダイヤ改正・・・ではなく「ダイヤ改正のその後」に運転される新列車「WEST EXPRESS 銀河」について解説します。

『WEST EXPRESS 銀河』は、JR西日本が「Twilight Express MIZUKAZE」に続く新たな長距離観光列車として2018年4月に発表されたJR西日本の中期経営計画で正式に発表された。
「Twilight Express MIZUKAZE」が周遊型の『豪華寝台列車』であるのに対し、『WEST EXPRESS 銀河』は京阪神エリアから山陽・山陰へ直通する『長距離観光特急』となっている。

・イメージ
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使用車両は117系6両編成、前面種別幕は埋め込まれており『銀河』のヘッドマークが新たに取り付けられます。車体色は美しい空・海をイメージした「瑠璃紺色」1色の塗装となっています。
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※通常塗装は、現在存在している塗装として原色(JR東海:リニア・鉄道館所蔵)、京都地域色(JR西日本:吹田総合車両所京都支所)、山陽地域色(JR西日本:岡山電車区)の3色があり、現在は京都・滋賀エリア(湖西線・草津線)と岡山地区(山陽本線・赤穂線)で使用されている。
 
車両構成は1号車が「グリーン車指定席(ファーストシート)」、2号車が「普通車指定席(女性専用)・普通車指定席(クシェット:女性専用)」、3号車が「普通車指定席・普通車指定席(コンパートメント:ファミリーキャビン)・フリースペース(明星)」、4号車が「フリースペース(遊星)」、5号車が「普通車指定席(クシェット)」、6号車が「グリーン個室(プレミアルーム)・フリースペース(彗星)」となっており、団体貸切列車である「Twilight Express MIZUKAZE」とは異なり全ての座席で当日空きがあれば「みどりの窓口・みどりの券売機」で乗車券を購入することができる(予約についてもJR各社の乗車券に関する規則に基づいて販売される)。

・1号車:ファーストシート(グリーン車指定席)
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1号車「ファーストシート」は16席の1人がけ固定ボックスシートが並んでいるが、実はこの車両の定員は8名。向かい合う2つの座席を一人で使用することにより広々とした空間を確保することができるほか、この座席は背もたれを倒すことにより1つのベッドを作ることができる「プルマン式寝台」構造を採用している。これによりある程度のプライバシーを確保しつつ足を延ばすことも可能である。

・2号車:クシェット(女性専用車)
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2号車は「クシェット」と通常のリクライニングシート(普通車指定席)の合造車で、この車両最大の特徴は車両全体が女性の乗客専用となっていることにある。下関・出雲市方デッキ部分には女性用トイレと化粧室が備えられており、男性乗客の目を気にすることなく降車前にメイクを行うことが可能となっています。

・3号車:ファミリーキャビン(普通車個室)・明星
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3号車は通常のリクライニングシート主体の客室で、グループで利用できる個室「ファミリーキャビン」と読書室のような落ち着いた雰囲気のフリースペース「明星」が備えられている。
リクライニングシートは683系などに設置されている「グリーン車」並のシートピッチを確保、足元がゆったりとした開放的な造りとなる。
「ファミリーキャビン」は、 床がフローリングとなっており、床でゴロンと横になるのもよし、シートで横になるのもよし、シートを広げて横になるのもよしとさまざまな利用方法を提供しています。

・4号車:遊星
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4号車「遊星」は1両まるごとフリースペースとなっており、車内で思い思いの時間を過ごすことができます。特にこの列車では長時間の乗車を見込みしており、この車両では軽食・飲料等や特産品の販売など「おもてなし」のサービスを行うことが想定されている。
 
・5号車:クシェット(ノビノビ座席)
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5号車「クシェット」では2段式の開放寝台のような座席を備えており、足を伸ばして利用することができる。 この車両には身障者対応座席が備えてあり、身障者対応トイレや幅の広い通路といった「車椅子など」でも利用しやすい工夫が備えられている。座席料金は「リクライニングシート」と同額なので昼行列車として乗車する際は「リクライニングシート」、夜行列車として乗車する場合は「クシェット」と乗車時間帯にあわせた座席のチョイスも可能と言えるだろう。

・6号車:プレミアルーム(グリーン個室)・彗星
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6号車は2名用個室4室と1名用個室1室の5室とフリースペース「彗星」で構成、グリーン個室では「ファミリーキャビン」以上のプライバシーが確保されており、室内自体を台形とすることで室内の窮屈さを感じることなくゆったりと利用することができる。ベンチの背もたれを倒すことでフルフラットシートを作ることができ、「ファミリーキャビン」や「クシェット」、「ファーストシート」同様に横になることも可能。「彗星」では運転室直後であることを生かし流れる景色を楽しむことができる。

【大まかな車両データ】
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 ※身障者対応席部分の形態により5号車の定員は18名〜20名となる
 
画像:117系実物の画像以外は全てJR西日本公式プレスリリースより抜粋
車両データ:JR西日本の公式プレスリリースの情報を基に算出

2020年3月ダイヤ改正記事一覧:http://blog.livedoor.jp/uppi_natettyan/daiya_2020SPRING

本記事が補足する記事:http://blog.livedoor.jp/uppi_natettyan/archives/21279493.html(JR西日本:中国エリア)

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