妙見の森ケーブルは、妙見山中にある各種観光施設・能勢妙見山へのアクセスルートとして運行されているケーブルカーの路線です。今回はこの「妙見の森ケーブル」を構成する2つの駅について紹介します。

【妙見の森ケーブル:黒川駅】
妙見の森ケーブル黒川駅は、能勢電鉄妙見口駅から花折街道・国道477号線沿いに進むと現れる。

【駅外観】
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駅舎は妙見口駅と同様にレトロ感のあるスタイルが特徴的

【駅舎内】
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券売機:普通回数券・往復乗車券・片道乗車券に対応する食券販売機型の自動券売機が2つ並んでいます。

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 時刻表・案内マップ

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 改札口:木製ラッチのある有人改札です。PiTaPaをはじめとするICカード乗車券には対応していません。

【ホーム】
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のりばホーム:階段状になっているのはケーブルカーのホーム独特な仕様である。

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身障者用ホーム:おりばホームを兼ねている反対側は、身障者の利用を考慮しスロープとなっています。手前の構造物はトイレ、こちらの身障者対応型です。

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駅名標:「黒」の字体が『黑』と旧字体で書かれています。

【妙見の森ケーブル:山上駅】
妙見山中腹にある「山上駅」は、リニューアルをおこなった際にログハウス調のスタイルに改装されています。
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駅舎

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券売機:黒川駅と同型の券売機は山上駅に1台設置、この奥にはケーブルカー運転室があります。

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改札口:木製ラッチのある改札口、黒川駅よりも改札口らしさが際立っています。

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待合室に設置されている「旧運転台」:現在のケーブルカーはコンピューターを利用し細かい制御を行うことができます。この機材は比較的最近まで使用されていた完全手動式の運転台で、運転士はアナログ計器で表示されるケーブルカーの位置と山上駅に入線してくる車両の位置を見ながら、マスコン・ブレーキを操作していました。

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のりば・おりばホーム:乗車口は身障者の乗降に対応するためステップがついています。傾斜が急なためスロープはありません。

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反対側のホーム:特に手が加えられているわけではないため、オリジナルのスタイルが残っています。

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山上の足湯:黒川地区の里山景観が一望できます

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駅名標:『山ケーブル上』というこれまた面白い書き方で表記されています。


【駅データ】
駅名:黒川駅・ケーブル山上駅
駅番号:未適用
路線:能勢電鉄鋼索線(妙見の森ケーブル)
路線:妙見鋼索鉄道上部線・下部線(廃止)
所在地:兵庫県川西市黒川字針田5-1(黒川駅)・字奥滝谷16-1(ケーブル山上駅)
駅構造:地上駅(能勢電鉄:櫛形2面1線)・地上駅(構造未詳:妙見鋼索鉄道)
開業日:1925年8月1日(妙見鋼索鉄道)・1960年4月22日(能勢電鉄)
廃止日:1944年2月11日(妙見鋼索鉄道:不要不急線の指定に伴う)・現存(能勢電鉄)


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【駅詳説】
[妙見鋼索鉄道中間駅]
近鉄生駒ケーブルは運転系統が3つ存在しており、鳥居前駅〜宝山寺駅間の2系統(宝山寺1号・2号線)と宝山寺駅〜生駒山上駅間の1系統(山上線)が存在しています。宝山寺線と山上線は宝山寺駅で乗換しなければならないのですが、これとまったく同じ運用をしていたのが「妙見鋼索鉄道」です。
妙見鋼索鉄道は下部線・上部線の2系統から構成されており、滝谷駅(現:黒川駅)〜中間駅(現:ケーブル山上駅)を結ぶ下部線と中間駅〜妙見山駅(現:妙見の森リフト妙見山駅)を結ぶ上部線を乗り継いで利用していました。1944年に不要不急線として廃止されたのち、1960年に下部線の区間はケーブルカーとして復活しました。現在の「妙見の森リフト」と「いろは坂」が旧上部線の廃線跡となっており、もともとケーブルカーの線路があった名残かのように急な坂道が形成されています。
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 〈妙見鋼索鉄道と能勢電鉄の妙見山登山鉄道ルートの変遷〉

[妙見鋼索鉄道だけが採用した、日本唯一のケーブルカー]
ケーブルカーの軌間は、1067ミリ(狭軌)もしくはそれ以下(ナローゲージ)が標準であり、日本国内で広く普及している狭軌幅を採用することで線路・枕木類の調達コストを抑えることができます。日本で唯一その軌間を採用しなかったケーブルカーこそ『妙見鋼索鉄道』。日本では最初で唯一となる「1435ミリ(標準軌)」の軌間で新規導入されたのです。戦後、旧上部線の設備が伊豆箱根鉄道の十国鋼索線(十国峠ケーブル)に転用されてていますが、1925年の開業当時から標準軌を採用し続けている「妙見の森ケーブル(旧下部線)」は文字通り「日本最古の標準軌ケーブルカー」として鉄道史にその名を刻んでいます。