https://blogs.yahoo.co.jp/upp_natettyan/56892064.html(その3)
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阪急6000・7000系列の8両編成はあまりにも編成パターンが豊富で、同じ形式内で編成組み替えが何度も行われた結果さまざまな組み合わせとなっています。
8両編成
6000系の8両編成
アルミ車体と鋼製車体の混成編成
対象編成:6000編成
6000編成は阪急における初のアルミ車体採用車両であり、当初は6001編成の中間車2両を試作車体として製造されその後残りの6両を製造しました。現在編成中にある鋼製車体の車両はc#6100の次位であるc#6614です。これはアルミ車体の更新更新を行うための車体調査目的で編成から抜かれたc#6600の代わりとして編成に組み込まれたもので、結局c#6600が戻って来ることはなく廃車されたためこのままの状態で運用を続けています。
画像から分かるようにこの編成は前照灯LED化改造の施工車であり宝塚線8両運用の主力車両として運用に就いています。
2本アンテナをもつ編成(阪急籍)
対象編成:6011編成
このグループは能勢電鉄乗り入れ列車「日生エクスプレス」での運用を目的に能勢電鉄用の無線アンテナを追加設置したグループです。比較的最近に導入された1000系は共用アンテナを搭載しているため1本アンテナとなっていますが6000系・8000系は2本アンテナ編成が乗り入れに対応しています。現状は通常仕様の編成に2本アンテナをもつ阪急籍の6000系はこの1編成のみとなっています。
6012編成はこの仕様のまま4両編成化されており4両編成では唯一の2本アンテナ搭載車両として使われています(無論能勢電鉄用アンテナは飾り同然の扱いを受けている)。
6011編成は純粋な6000系ではなく6両編成で製造されたのち「電機子チョッパ制御」の試験終了で電装解除された2200系元中間電動車を増結しています。
2本アンテナをもつ編成(能勢電鉄籍)
対象編成:6002編成
このグループは6011編成とは異なり所属する会社が異なっています。6002編成は2014年、能勢電鉄に譲渡され「日生エクスプレス」専用車両として使われるものと思われていましたが結局他の能勢電鉄乗り入れ対応編成(6000系・8000系・1000系)と共通の運用に就いています。
大型表示幕を備える2本アンテナ編成
対象編成:6005編成(能勢電鉄対応)・6006編成(能勢電鉄非対応)
このグループは2本アンテナ搭載のうえ、視認性向上を目的に正面行先表示幕を大型化しています。
このうち6006編成には能勢電鉄線内で使用する防護無線装置が撤去され能勢電鉄線内への乗り入れを停止しています。(現在この装置は3000系などの一部編成を除き準備工事施工を行っており今後、阪急での列車防護無線使用開始にあわせ再設置される可能性もある)
そのほかの6000系非リニューアル(車両番号が全て統一)編成
対象編成:6001編成、6003編成
このグループは車両番号が全て統一された編成(電動車の車番下2桁が共通であり付随車の車番の下1桁が共通、かつ上から2桁目が「電動車が0番台=5、電動車が10番台=6、電動車が20番台、または2200系の中間車由来の車両=7(6000・7000系列の場合)」の法則を満たす1本アンテナ、全車鋼製車、非リニューアル車の8両編成です。このうち6001編成は前照灯LED化工事施工車で正面ライトが白色化されています。
6000系非リニューアル車で番号の法則が成立しない編成
対象編成:6013編成
このグループは6000系非リニューアル車でなおかつ「番号の法則」を満たさない8両編成です。この編成は6両編成として製造されたのち本来であれば6012編成に挿入されるべき中間付随車が1997年以降の編成組み替えで連結されました。
6000系リニューアル工事施工編成
対象編成:6007編成、6015編成
このグループは6000系・5100系・7000系(初期)の車体更新工事メニューを施工した編成であり、2編成とも「車番の法則」を無視した編成を組んでいます。
6015編成は6011編成と同じ組成方式をとっておりc#6772は阪急6000系列では唯一の平成生まれの車両(c#2721の台車等の機器類を転用して製造されたアルナ工機最後の阪急向け鋼製車両でもある)となっています。
6007編成は製造当初の中間付随車4両が全てバラバラになった(3両が今津・甲陽線向け3両編成の中間車に転用され1両だけが6007編成に残された)上、代わりに組成された中間車も「6010編成の元中間電動車を電装解除したもの」、「元2200系の中間電動車を電装解除したもの」という電動台車(FS-369A)搭載車両が7両含まれる異常編成と化しています。
7000系の8両編成
アルミ車で番号の法則が成立する編成(リニューアル未施工)
対象編成:7018編成
7000系の非リニューアル車のうち車番が一致する全鋼製車両の編成は今や7018編成1編成だけとなっています。7018編成は宝塚線の編成で唯一の未更新8両編成の7000系であり唯一原型を保っています。
混成車で番号の法則が成立する編成(リニューアル未施工)
対象編成:7003編成
7003編成は現在存在する7000系だけで構成された編成で唯一車体材質が混じっています。これは7001編成、7003編成、7006編成の3編成が当初鋼製車両のみの6両編成で竣工したためで後からアルミ車体の車両を製造したためで、7003編成はアルミ車体の中間を抜いたり戻したりを繰り返して現在に至っています。また、前照灯LED化工事施工編成でもあります。
アルミ車体で番号の法則が成立しない編成(リニューアル未施工)
対象編成:7021編成・7027編成
このグループは6両編成で竣工した20番台で構成する編成で編成組み替えにより他編成から中間付随車を転用されています。7021編成は7001編成のアルミ車体の追加製造車両を、7027編成は本来7024編成に組み込まれるべき中間車が入っています。
鋼製車で番号の法則を満たす編成(前期リニューアル施工)
対象編成:7000編成・7002編成・7004編成
このグループは5000系・5100系・6000系で実施されたリニューアル工事のメニューに準じたリニューアル工事を施工した編成で、車両番号の法則を満たしいる編成のグループです。
鋼製車で番号の法則を満たす編成(中期リニューアルⅰ施工)
対象編成:7007編成、7008編成
このグループは5100系c#5112を改造テストヘッドとしたリニューアル工事施工車のグループで、全面の全面改造・9000系をベースとする内装更新・種別行先表示装置をLED化するなど徹底的な改造を行っています。
鋼製車で番号の法則を満たす編成(中期リニューアルⅱ施工)
対象編成:7009編成
このグループは7007編成などのリニューアルを簡略化したもので前面の改造などは行われず内装更新も案内表示装置が3色LEDの簡易型に抑えられるなど更新メニューを抑え改造費用の抑制を図っています。
鋼製車で番号の法則を満たす編成(中期リニューアルⅲ施工)
対象編成:7010編成
このグループは外観が7009編成をベースに車番移設を、車内は7007編成に比較的近い意匠のリニューアルメニューを施工しています。
鋼製車で番号の法則を満たさない編成(中期リニューアルⅲ施工)
対象編成:7020編成
この編成は7020編成(6両編成)の電動車・付随車と7005編成の中間付随車2両を組み合わせた編成で7010編成のリニューアルメニューを施工されています。
アルミ車で番号の法則を満たす編成(後期リニューアル施工)
対象編成:7011編成、7012編成、7013編成、7015編成、7019編成
このグループは制御装置のVVVF制御化、車内案内表示装置の1000系仕様への変更、PMSMモーターへの換装など新型車両に引けを取らない姿へと生まれ変わっています。
更に7012編成は台車が初期型(FS-369A、FS-069Aの初期型で元は5200系が使っていたもの)を使っています。これは7012編成がSS-102A(ボルスタレス台車)の長期試験編成として使われていたためで試験終了時点でFS-369A、FS-069Aの製造が行われていなかったため廃車後予備品として大量に保管されていた5200系の台車を流用したものとなります。
アルミ車で番号の法則を満たさない編成(後期リニューアル施工)
対象編成:7014編成、7022編成
このグループは7011編成以降のアルミ車向け改造メニュー施工車のうち、中間付随車の出所が異なる車両が混じっている編成で、7014編成が7006編成の追加製造車両を、7022編成が7016編成の中間付随車を使用しています。
7000系と6000系6050番台の混結編成
対象編成:6050編成
この編成は2200系由来の先頭車、7000系7016編成由来の中間電動車、7005編成由来の中間電動車・付随車を組み合わせて組成された編成であり2200系、アルミ車、鋼製車が入り乱れた編成です。
このように20パターン以上の編成組み合わせがある阪急6000・7000系列、今後も新たな組み合わせが生じてしまうのでしょうか・・・?